タロット初心者の始め方|必要なもの・78枚の構成・最初の占い方を解説

「タロットをやってみたいけれど、78枚もあって何から始めればいいのか分からない」

そう感じている方は多いと思います。

でも安心してください。タロットは、全部のカードの意味を覚えてからでないと始められないものではありません。カードを1枚手に取って、絵を見て、感じたことを言葉にする。それだけで、もう立派なタロット占いです。

この記事では、タロットをこれから始める方に向けて、次のことを順番に解説します。

  • 最初に用意するもの
  • 78枚のカードの構成
  • 一番かんたんな占い方「ワンオラクル(一枚引き)」
  • 上達するための練習方法
  • 初心者がつまずきやすいポイント

タロットを始めるのに必要なもの

タロットに必要なものは、実はとても少ないです。

1. タロットカード1デッキ

タロットカードのひと組を「デッキ」と呼びます。デッキには何百種類もありますが、最初の1つには「ライダー・ウェイト版」かその系統のデッキがおすすめです。

ライダー・ウェイト版は、1909年にイギリスで出版された、世界で最も広く使われているタロットです。

78枚すべてのカードに場面が描かれた絵があるので、意味を覚えていなくても、絵からイメージをふくらませやすいのが特長です。

解説書やネットの情報もこのデッキを基準にしたものが多く、調べたときに迷いにくいのも初心者にとって心強い点です。

私が普段使っているのも、このライダー・ウェイト版です。

ほかにも、パステル調のやさしい絵柄や、猫や花をモチーフにしたデッキもあります。

絵柄が好きかどうかは、続けられるかどうかに大きく関わります。「このカードなら毎日触りたい」と思えるものを選んでください。

2. カードを広げる布(タロットクロス)

必須ではありませんが、テーブルに布を1枚敷くとカードが傷みにくく、シャッフルもしやすくなります。

専用のタロットクロスでなくても、手持ちのハンカチや無地の布で十分です。

3. 記録用のノート

引いたカードと、そのとき感じたことを書き留めるノートです。

これが上達のいちばんの近道になります(理由はあとで説明します)。

スマホのメモアプリでもかまいません。

タロットカード78枚の構成を知ろう

78枚と聞くと多く感じますが、中身は大きく2つのグループに分かれています。

種類枚数内容
大アルカナ22枚「愚者」「恋人」「死神」など、名前と番号がついたカード。人生の大きなテーマや転機を表す
小アルカナ56枚トランプに近い構成のカード。日常の具体的な出来事や気持ちを表す
大アルカナの愚者と小アルカナのカップの10
左:大アルカナ「愚者」/右:小アルカナ「カップの10」。どちらもライダー・ウェイト版

大アルカナ(22枚)

0番の「愚者」から21番の「世界」まで、22枚あります。

愚者が旅に出て、さまざまな出会いや試練を経て、最後に「世界」で完成にたどり着く。

そんなひとつの物語として読むこともできます。

印象的な絵が多く、占いの結果にも強いメッセージが出やすいカードです。

初心者はまず大アルカナの22枚だけで占ってみるのもおすすめです。

小アルカナ(56枚)

4つのスート(マーク)に、それぞれ14枚ずつのカードがあります。

スート元素主なテーマ
ワンド(棒)火情熱、行動、やる気
カップ(杯)水感情、愛情、人間関係
ソード(剣)風思考、言葉、対立
ペンタクル(金貨)地お金、仕事、からだ

各スートは、エース(1)から10までの数札10枚と、ペイジ・ナイト・クイーン・キングの人物札(コートカード)4枚でできています。

「カップ=気持ち」「ペンタクル=お金や仕事」のようにスートのテーマを先に押さえておくと、56枚を1枚ずつ暗記しなくても大まかな意味がつかめます。

最初の占い方は「ワンオラクル(一枚引き)」

カードの並べ方(スプレッド)にはいろいろありますが、最初はカードを1枚だけ引く「ワンオラクル」から始めましょう。

シンプルな分、1枚のカードとじっくり向き合えるので、練習にぴったりです。

ワンオラクルのやり方

  1. 質問を決める
    「今日はどんな1日になる?」「今の私に必要なことは?」のように、ひとつに絞ります。
  2. カードを混ぜる
    質問を心の中で思い浮かべながら、カードを混ぜます。テーブルの上で円を描くように混ぜる方法(スプレッド・シャッフル)が、カードの上下もほどよく入れ替わるのでおすすめです。
  3. ひとつにまとめる
    「もう十分」と感じたら、カードをひとつの山にまとめます。
  4. 1枚引く
    一番上のカードをめくるか、山を広げて気になった1枚を選びます。
  5. カードを読む
    意味を調べる前に、まず絵を見て感じたことを言葉にしてみてください。そのあとで意味を確認し、質問と結びつけて考えます。

正位置と逆位置はどうする?

一枚引きで出たソードの7の逆位置
一枚引きの例。ソードの7が逆位置(上下逆さま)で出たところ

カードが自分から見て正しい向きで出たものを「正位置」、上下逆さまで出たものを「逆位置」と呼びます。

逆位置は、正位置の意味が弱まったり、うまく働いていなかったりする状態を表すと読むのが一般的です。

ただし、最初は逆位置を使わず、すべて正位置として読んでもかまいません。

プロの占い師の中にも、逆位置を使わない人はたくさんいます。

まずは正位置の意味に慣れて、余裕が出てきたら逆位置を取り入れるくらいで十分です。

上達するための3つの練習方法

1. 毎日1枚引いて、夜に振り返る

朝に「今日はどんな1日?」と1枚引き、夜にその日の出来事と照らし合わせます。

「ソードの3が出た日に、友達とのちょっとした言い違いがあった」のように、カードの意味が自分の体験と結びつくと、一気に覚えやすくなります。

2. タロット日記をつける

引いたカード、質問、感じたこと、実際に起きたことをノートに書き留めます。

1か月も続けると、自分だけのカードの意味辞典ができあがります。

本に書いてある意味より、自分の体験から生まれた意味のほうが、占いのときにずっと自然に出てくるようになります。

3. カードの絵を細かく観察する

人物の表情、背景の色、空模様、足元に描かれたもの。

タロットの絵には、意味のヒントがたくさん描き込まれています。

たとえば「カップの5」では、倒れた3つの杯を見つめる人物の後ろに、まだ2つの杯が残っています。「失ったものばかり見ていないで、残っているものに目を向けて」というメッセージは、絵をよく見ると自然に読み取れます。

初心者がつまずきやすいポイント

同じ質問を何度も占い直してしまう

望まない結果が出ると、つい引き直したくなります。

でも何度も引き直すと、どの答えを信じればいいのか分からなくなってしまいます。

同じ質問は、状況が変わるまで占い直さないと決めておくと、1枚1枚のカードと真剣に向き合えるようになります。

悪いカードが出て落ち込む

「死神」や「塔」が出ると、ドキッとしますよね。

でも、タロットに「出たら不幸になるカード」はありません。

「死神」は終わりと同時に新しい始まりを、「塔」は思い込みが崩れて本当のことが見えるタイミングを表します。

どのカードも、今の状況をよりよくするためのヒントとして読むことができます。

質問があいまいなまま占ってしまう

「恋愛はどうなる?」のように漠然とした質問だと、出たカードをどう読めばいいのか迷ってしまいます。

「今月、気になる人との距離を縮めるには何をすればいい?」のように、時期と知りたいことを具体的にすると、答えが読み取りやすくなります。

自分で占うのが難しいと感じたら

自分のことを占うと、どうしても「こうなってほしい」という気持ちが読み方に入り込みます。

特に恋愛や人間関係など、気持ちが大きく揺れている悩みほど、冷静に読むのは難しくなります。

そんなときは、第三者であるプロの占い師にみてもらうのもひとつの方法です。

自分では気づけなかった視点をもらえることがあり、その経験が自分で占うときの参考にもなります。

まとめ:まずは1枚引くことから始めよう

  • 最初のデッキは、絵から意味を読み取りやすいライダー・ウェイト版系がおすすめ
  • 78枚は大アルカナ22枚+小アルカナ56枚。小アルカナはスートのテーマを押さえれば大まかに読める
  • 最初の占い方はワンオラクル(一枚引き)。逆位置は慣れてからでOK
  • 毎日1枚引いて、タロット日記をつけるのが上達の近道

カードの意味をすべて覚えてから始める必要はありません。

今日、まずは1枚引いてみてください。そのカードが、あなたとタロットの最初の会話になります。